更年期でシゴトがつらい……女性特有の悩みを解決する「フェムテック」とは? (1/2ページ)

アサジョ

更年期でシゴトがつらい……女性特有の悩みを解決する「フェムテック」とは?

 あなたは、PMS(月経前症候群)や生理痛、更年期症状などがひどくて仕事を休みたいと思ったとき、職場にどのように伝えていますか? きっと、「PMSなので」「更年期症状がひどくて」などとは堂々と言えないのではないでしょうか。

 ホルモンケア推進プロジェクトの調査によると、『更年期が仕事に及ぼしたこと』についての回答として、「集中力やモチベーションの低下」「人間関係の問題」などが高い割合になっており、仕事のさまざまな側面で影響を及ぼしていることが分かりました。

 また、厚生労働省の『更年期症状の対応調査』では「産婦人科を受診した」は 18.3%で、更年期の自覚や症状があっても「対策が分からず我慢」していることがみえてきます。

 とくに、更年期の女性はキャリアのピークとタイミングが重なり、「企業に大きく貢献できる時期に健康問題が重なってしまう……」と問題視されています。

 女性が管理職に就く年齢が更年期とかぶる人も多く、せっかく責任のある仕事への昇進を打診されても、辞退を考えている女性も多いのです。日本医療政策機構による『働く女性の健康増進調査』には、約7割の女性が「更年期を理由に昇進辞退を検討した」というデータもあるほどです。

 一方、企業は健康経営の課題として更年期を挙げながらも、現場にその理解が浸透していないのが現状のようです。そんなはがゆい状況がある中で、女性の健康の悩みをテクノロジーで解決するのが「フェムテック」です。

 フェムテックとはFemale&Technologyのことで、「テクノロジーを使って女性の健康ニーズに取り組むこと」を指します。その市場規模は、米国を中心に2025年までに5兆円規模になると予測されており、国内外で注目を集めています。

 とくに、オンラインで婦人科医などの医師に相談できるサービスは、忙しい働く女性の大きな助けになりそうです。例えば、更年期に特化した悩みを女性医師に相談できるサービスを提供する『TRULY』は、これを法人向けにスタート。丸の内の森レディースクリニック院長で医学博士の宋美玄さんがプロデュースに関わっていて、更年期はもちろん、生理やPMS、人に話しにくい心の悩みまで、チャット形式で気軽に相談できるというものです。

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