お前らもう働けと言われて、ついにロボットが社会デビュー。肉体労働をこなす人型二足歩行ロボット(アメリカ)
さまざまな研究機関からいろいろなロボットが披露されているが、ほとんどはあくまで研究が目的で、実用性はあまりないものばかりだ。
だがこのほど、米オレゴン州立大学の研究者が設立した「Agility Robotics(アジリティ・ロボティクス)」から、二足歩行の人型ロボットの販売を開始するとアナウンスがあった。
下半身だけでセクシーなダンスを披露したり(関連記事)と、遊び呆けてばかりではダメということだろうか?
同社のサイトでは、ロボットは今こそ研究室から現実世界に飛び出して、世の中に貢献するのだと謳われている。
Agility Robotics: The Next Steps
・自律歩行で積荷作業
人型ロボットの名は「Digit(ディジット)」という。頭部や手がなく、膝の曲がる向きが逆であるなど、細部を見れば人体とは形が異なるものの、両手をふりながら二足歩行する姿は人間そのもの。
十分なパワーと耐久性と認識能力を備えており、ケーブルなどに接続されていなくても、棚から箱を持ち運んで、それをトラックに積んだりといった作業を自律してこなすことができる。

開発チームは、現在の状況は、生身の労働者をロボットに置き換えるには最高のタイミングだと語っている。
もちろんコロナ禍によって世の中が一変してしまったという事情もあるのだが、じつのところそれ以前から世界中で人手不足だったのだという。
ディジットは最初から実験室の外で作業することを念頭に設計されており、それぞれの使用環境に合わせていちいち調整するなどという手間はいらないらしい。

・就職口が約束されている期待のロボット
こうした技術を持つアジリティ社への期待は大きく、最近では投資家からおよそ20億円ほどの資金を調達することに成功。
さらに昨年は大手自動車メーカー、フォードとの契約締結も発表されている。フォードは自動運転車とタッグを組ませて、ディジットに駐車場の車から玄関先までのデリバリーを担当させるつもりであるそうだ。ピザを頼んだら、ロボットがやってきたという現実はもう間もなくかもしれない。
なお値段は25万ドル(約2600万円)。お家や高級車が買えてしまう値段だが、将来的にはもっとお手頃価格になるのかもしれない。
References:techxplore/ written by hiroching / edited by parumo