わざと失敗を経験する。人事評価「トップ5%」社員の意外な行動とは? (3/4ページ)

新刊JP

■今後、「5%社員」はどう変わっていくのか?

――越川さんはこれまで様々な会社の働き方改革の支援を行ってきましたが、その中で成果の出せる社員の共通点や特徴に変化はあると思いますか?

越川:この調査を2年半ほど行ってきましたが、コロナ禍に入るまではそこまで変化はありませんでした。ただ、コロナ禍になってから「5%社員」の行動がすごく変わったように感じますね。

それはテレワークが様々な企業で導入されたことが大きいように思います。頷きが大きいという傾向もオンライン会議が普及した以後に見られる特徴ですし、雑談も出勤していたときは無意識にできていたものが、テレワークの中でその重要性に気付いて意識的に雑談をするようになった。だから雑談を盛り上げるためにネタを集めているところはあると思うんです。

――確かにテレワーク化してから、「社員間の相互理解に役立つ」など、雑談の重要な役割に気付くことが多かったです。

越川:これは「5%社員」の方が言っていたのですが、出勤していたときは「おはよう」「元気?」といった挨拶が、雑談の役割の8割を果たしていたんですね。「おはよう」と声を掛け合うだけで、相手の調子とか状況を把握することができた。

でも、テレワークの場合はそれができません。雑談といっても中身が伴っていないといけないので、話すネタがある程度必要になる。そこでラジオを聴いてリラックスしながら勉強するというスタイルが出てきたのかもしれませんし、インプットをしたものを誰かに話す前に整理する意味でアウトプットをしているのかなと思います。

――今後、「5%社員」が求められていく能力は何だと思いますか?

越川:今、私が注目していることがありまして、528社に所属する人事責任者の58%が、評価制度を2年以内に変えると明言しているんです。評価がより成果主義に移行していくのではないかと考えているのですが、評価制度が変わるということは、これまでの「5%社員」が評価されなくなる可能性もあるわけです。その時に彼らはどのように動くのかということは確認したいです。

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