わざと失敗を経験する。人事評価「トップ5%」社員の意外な行動とは? (2/4ページ)

新刊JP

つまり、自分にとって難しいチャレンジを失敗前提で行って、そこから学びを得るということをしている。

もちろん失敗前提なので、実際に失敗しても大きなリスクにはならないようにしているし、成功するために材料を集めているような感覚なのだと思います。挑戦も「実験」だと考えていますし、失敗したけどラッキーというような感じです。

そして、彼らは「再現性」を重視するので、成果が出たときにはしっかり振り返って、こういうロジックでやれば上手くいく、こうすれば上手くいかないということをマニュアル化するんですよ。

――マニュアル化するためには、失敗ケースも経験が必要ですからね。

越川:そうなんです。そういう力がすごいのが「5%社員」ですね。

――では、残りの「95%社員」が「5%社員」になるには、どういう点を変えていければいいのでしょうか?

越川:「5%社員」の習慣や行動を聞いて「自分の意識を変えなきゃ」と思う人もいるかもしれませんが、「5%社員」は「意識改革なんてできない」と言っています。意識を変えるのが難しいから、まずは行動を変えている。

なので、身近にいる「5%社員」の行動を真似てみるというところから始めるといいと思います。その人のやっていることを一つ真似てみるとか、そういう実験を積み重ねていくとリスク少なく効果が出やすいのかなと。

あとは、「5%社員」は巻き込み力が高いのですが、それは普段から「ありがとう」という言葉をものすごく使っているんですよ。一般社員の3.2倍使っています。そういった、メンバーを認めるような動きをする。また、アウトプット重視なので、本を読んだら周囲に「この部分が良かった」と伝えたり、SNSやブログでちょっとした感想を書いたりします。だからインプットをしたら1行でもいいからアウトプットしてみると脳に記憶として定着しやすいのです。

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