世界の福本豊〈プロ野球“足攻爆談!”〉「周東はソフトバンク激走の原動力」 (2/2ページ)

Asagei Biz

1番打者として定着し始めた。しっかり腰を回して振っているから、右中間を破る二塁打や三塁打も増えている。

 当然、これだけ走りまくれる1番打者がいれば、チームは強いはず。ソフトバンクは優勝争いの勝負どころの10連勝で、10月21日に優勝マジック8を点灯させた。3年連続日本一のチームやけど、リーグ優勝自体はここ2年、西武に譲っていたから、選手らも期するところがあったと思う。2位で健闘していたロッテはコロナ禍で大量に選手が離脱した不運もあって、最終的に地力の差を見せつけられる格好となった。

 ロッテも最後はガス欠となったとはいえ、楽しみな1番打者候補が出てきた。大阪桐蔭出身の2年目の藤原が10月7日から1番で固定されて、はつらつとした姿を見せている。粗削りな面は否めないけど、先頭打者アーチを2本放ったパンチ力は、なかなかのもんや。他球団にデータが研究されてどうなるかやけど、今は失敗を恐れずにどんどん振っていけばいい。この経験を糧に、オフにどれだけ成長できるか。足も速いし、来年は周東ともっと熱い盗塁王争いが期待できると思うで。

福本豊(ふくもと・ゆたか):1968年に阪急に入団し、通算2543安打、1065盗塁。引退後はオリックスと阪神で打撃コーチ、2軍監督などを歴任。2002年、野球殿堂入り。現在はサンテレビ、ABCラジオ、スポーツ報知で解説。

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