『姉ちゃんの恋人』キンプリ高橋海人の”弟”はなぜここまで泣けるのか? (2/3ページ)

日刊大衆

 撮影中、監督・菅原伸太郎氏に「これから演技の仕事増えると思うよ」と褒められていたことを雑誌のインタビューで明かしていたが、本人は演技の正解が分からなくて悩んでいたというのだから、底知れぬ才能を持っているのかもしれない………、そんなことを感じさせた。

 そしてちょうど1年後、『姉ちゃんの恋人』に出演することになった。

■独特の空気感と間の取り方がとにかく絶妙

 長男・和輝の家族に対する愛情をよく表していたのが、安達家の朝食シーン。和気あいあいで食卓を囲んだ時に、テレビから交通死亡事故のニュースが流れてくる。笑顔が消えてテレビを見いる、姉ちゃん・子(有村架純)にすぐ気付いて、リモコンをサッと掴んで電源を消す和輝。

 桃子が、静かに優しく「ありがと」と言うが、和輝は含みある表情でただ小さく頷いた。雰囲気を壊さないように配慮しただろう、そのさり気ない仕草がとんでもなく自然で優しさに溢れていた。この含みのある間の取り方が、高橋が持つ穏やかな雰囲気と独特な空気感にマッチしていたのが印象的だった。

 そして、ドラマのナレーションは、この長男・和輝が担当する。

「今、この星に暮らす僕らは、みんな深い傷を負ってしまっていて、誰かと繋がることに臆病になっているのかもしれない。でも、きっと僕らには素敵なことが待っている。そう信じて生きていないとダメだよね。そうだよね、姉ちゃん」

 これは、桃子が夜道を一人自転車を押しながら帰宅するシーンのナレーションだが、その声が、あったかくて、優しい気持ちに溢れていて、なんだか泣きそうになってしまった。

 ナレーション初挑戦ということだが、声で芝居をする難しさも感じているだろう。しかし、芝居を超えた部分、やわらかさや聞き心地のよさは抜群だ。

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