正社員からアルバイトまで!60歳からの「就活」必勝ガイド (2/3ページ)

日刊大衆

年寄りだからって、使い捨てにするつもりだったのでは……」

 一方、自分にピッタリの仕事を見つけた幸運な人もいる。建設会社の営業マンだったBさん(62)は定年退職後、古くからの友人に紹介してもらい、冠婚葬祭の会社で働くようになった。

「仕事はお客さんの苦情や相談への対応なんですが、営業の仕事で取引先とのやりとりには慣れていましたからね。ストレスもなく、新しい仕事を楽しんでいます。親友は、僕が人との折衝を苦にしないタイプだと分かっていたんですね」

 実際、性格や経験を把握しているためか、知人や同僚による紹介は成功するケースが多いそうだ。

 シニア向けの求人では、短期のアルバイトの募集も多い。だが、病気や介護などで身の回りが急変することもあるため、必ずしも正社員にこだわる必要はないようだ。

■若々しい印象を与える履歴書

 第二のステップは履歴書の記入。以前に書いたのはいつだったのか、覚えていない人も多いのでは? 福林氏によると、「担当者が採用したいと思える履歴書は意外に少ない」という。

「職歴には社名だけでなく、そこで任されていた仕事なども書きましょう。また、志望動機は面接にこぎつける重要なポイントです」

 採用担当者からは、こんな声が上がっている。

「“自宅に近いから”とか“病気にならないうちに”とかよく書かれているんですが、ご自分の都合を優先した志望動機だと、履歴書を通すことはないですね」(配送会社の採用担当者)

 応募する会社についてはネットで調べ、「御社の○○の商品に興味を持ちました」などと書き込むことで、相手も「会ってみよう」という気になる。

「写真を重視する担当者も増えています。ちゃんと散髪などをすませて、若々しい印象を与える一枚を使うことも大切」(福林氏)

■最大の山場、面接は…

 最後のステップは、最大の山場になる面接だ。遅刻は厳禁。服装や身なりに気を配る。受け答えは背筋を伸ばしてハキハキと。面接官の目を見て話す――。

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