正社員からアルバイトまで!60歳からの「就活」必勝ガイド (3/3ページ)

日刊大衆

 当たり前のように思えるが、できていない人が多いというから注意したい。

「いくら僕が何十歳も年下だからって、“君の考えは”と言われたときには、カチンときちゃいました。かつての部下だと思っているのでは」(ビル管理会社の面接担当者)

 会話でも「お宅の会社は」と言って、前の勤め先と比較してしまうことが多いそうだが、前職にこだわらず、「御社で、こう働きたい」とアピールすることが成功のコツ。また、面接で答えにくいのが「以前勤めていた会社で、どんな欠点を指摘されましたか?」という質問。これに対して「かなり頑固」などと正直に話すのは考えものだ。

「仕事に厳しく、最後までやり抜くと評価されていました」

 このように、ちょっと言い方を変えるだけで、プラスの評価に持ち込める。

「ご自分では欠点と思っていることでも、裏返せば長所になるはずですよ」(福林氏)

 また、採用担当者は次のような点も重視するという。第一に、片手間やバイト感覚でなく、一生懸命に働いてくれるか。次に、募集している職種に応募者の適性が合うか。他にも、採用したシニアが年齢差のある現場の社員とコミュニケーションを取れるか。トラブルに臨機応変な対応ができるか。持病がないかも、よく聞かれる点だ。

「こうした面接担当者の心配を先読みして、明るくハキハキと受け答えすれば、採用は間違いなし!」

 こう太鼓判を押す福林氏は、就職後について、こうアドバイスする。

「シニア世代は仕事の経験が豊かなこともあり、つい“ここは、こうしたほうが……”と言いたくなるそうです。ただ、最初の1年間は新しい会社のやり方に素直に従ったほうが、きっと、うまくいきますよ」

 現場からは、こんな声も。「人生経験って、ありがたいものだったんですね。仕事だけではなくて、私生活でも相談相手として、大切な方に出会いました」(出前専門店のマネージャー)

 これから勝負に臨むシニアの皆さん。ふさわしい仕事や働き方を見つけ、有意義なセカンドライフを過ごしてください!

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