社員が「ホンネ」を言える組織作り 経営側が考えるべきこと (1/3ページ)
どんな人でも、自分が勤める会社や組織に言いたいことはあるはず。でも、いち社員の立場で組織に対して「物申す」のは勇気がいるし、自分と同じような意見を持っている人が他にいるのかもわからない。だから、こうした問題意識はほとんど表に出ることなく、居酒屋や家庭内での「グチ」として人知れず消えていく。
この「グチ」を「社員のホンネであり、組織変革・業績向上を実現するカギ」だとして、積極的に活用する手法を解説しているのが『「グチ活」会議 社員のホンネをお金に変える技術』(日本経済新聞出版)だ。今回は著者の仁科雅朋さんにインタビュー。日本の組織が「タテマエ」ばかりになってしまう理由や、仁科さんが提唱している「グチ活」についてお話をうかがった。その後編をお届けする。
■社員が「ホンネ」を言える組織作り 経営側が考えるべきこと――社員のホンネを引き出せる組織にするために、経営側はどんな点を変えるべきでしょうか?
仁科:同じ人員で翌年の売上を伸ばそうと考えたら、今いる従業員が成長させないといけません。今の従業員が成長したぶんだけ業績が上がるというのと、成長の原動力はモチベーションだというのをまずわかっていただきたいと思います。
そしてモチベーションを高めるためには「言いたいことがあるけど言えない」という状態は良くなくて、不満や考えていることを出させないといけません。というのも、言いたいことを溜めている状態で仕事をすると「やらされている感」が出てしまうので。
この本で解説している「グチ活」は、グチを出して終わりではなくて、そのグチによって組織の問題を炙り出して、解決して、最終的に個人と組織の生産性を高めて業績の向上に結びつける取り組みです。グチは目的ではなくて「始まり」なので、組織のボトルネックを見つけて、解消するために試してみていただきたいです。
――仁科さんは大企業にも中小企業にもグチ活を取り入れることは有用だと説いています。