先史時代は女性も狩りをしていた。9000年前の女性ハンターの墓が発見され「男性が狩り」の定説が覆る可能性(ペルー) (2/4ページ)
マサイ族によるアトラトルの投げ方 How to Throw a Spear Like a Real Maasai Warrior
習熟が簡単である一方、アトラトルは弓矢に比べて正確さや連射性能に劣る。
そうした性能の差異を補うには、できるだけ大勢が狩りに参加する方が望ましい。したがって女性も参加した方が合理的だ。
そして3つ目の理由は、初期の狩猟採集民が移動式の生活様式を営んでいたことだ。こうした生活様式は、女性もまた狩猟に参加するよう促すと考えられる。
じつはこれまでの常識とは違い、定住する集落を拠点として食料を探すよりも、大きな獲物を求めて移動を続ける生活様式の方が人口拡大に有利だったことが分かっている。その理由は、移動式生活の方が移動総距離が短くてすむからだ。
初期の狩猟採集民の人口増加率は、移動式生活から予測されるものと一致する。したがって当時の彼らは定住することなく暮らしていたのだろうと推測される。

image by:UC Davis IET Academic Technology Services
・狩猟の道具と一緒に埋葬されていた女性の遺体
大昔は男だけでなく女も狩りに参加していたという見解はあくまで仮説だが、ペルーのアンデス山脈からはそれを裏付けるような証拠が発見された。
それはWilamaya Patjxaで発掘された9000年前の白骨6体のうちの1体の女性の遺骨である。