日本は太陽=女性の国…神話の時代より男性を奮い立たせてきた「妹の力」とは (2/3ページ)
その事例は多く、古くはスサノオ(須佐之男命)を守護してヤマタノオロチ(八俣遠呂智)退治を助けたクシナダヒメ(櫛名田比売)や、ヤマトタケル(倭建命)に草薙剣を与えて東征の武運を加護したヤマトヒメ(倭比売)など、ここ一番で力を発揮しました。
クシナダヒメの加護を得て、ヤマタノオロチを退治するスサノオ。日本神話『古事記』ハイライトの一つ。
その後も男性が実務(≒政治権力)を司り、女性が祭祀(≒神からの権威)を司ることで補完するヒメヒコ制がとられ、女王・卑弥呼(ひみこ)が統治し、弟が補佐したことで知られる邪馬台(やまたい、やまと)国をはじめ、多くの事例が見られます。
その後も男性的な武家が握った権力に、女性的な朝廷が権威を与えることで補完される政治体制が江戸時代(※)まで続くことになりますが、これはヒメヒコ制が形を変えたものと言えるでしょう。
(※)明治時代以降も天皇陛下(皇室=朝廷)の権威によって日本政府の権力に正当性が与えられている点は同じです。