独占欲強すぎ!日本神話で活躍した荒ぶる英雄「スサノオ」の愛妻ぶりを紹介 (2/6ページ)
「実は……かくかくしかじかでして……」
父親のアシナヅチ(足名椎命)が涙ながらに語るところでは、かつて妻テナヅチ(手名椎命)との間に八人の娘がいたのですが、ある年にヤマタノオロチ(八俣遠呂智)という山のような八つ頭の大蛇がやってきて以来、年に一人ずつ娘を生贄に求めたのです。
逆らえば村が滅ぼされてしまう……そこで両親は泣く泣く娘を差し出し続け、ついに最後のクシナダヒメ(櫛名田比売)を差し出す番になってしまったのでした。
「もうすぐオロチがやって来ます……それで悲しくて、みな泣いていたのです……」
話を聞いたスサノオは、奮い立って申し出ます。
「よろしい。もしあなたがたが大切な娘さんを私に下さるのであれば、オロチを退治して差し上げましょう」
「大層なご自信ですが、あなた様は一体どちら様で……」
ここでスサノオが改めて名乗ると、やんごとなき天津神(あまつかみ。天上の高貴な神々)の中でも特に尊い神であると知って、アシナヅチとテナヅチは驚きました。
「そのようなお方であれば、喜んで娘を差し上げましょう。しかし、オロチはどうやって倒すのですか?」
「うむ。我に策がある……」
スサノオは両親や村人たちに頼んで八回絞った強い酒(八塩折-ヤシオリの酒)を醸させて八つの大きな甕に入れ、それをオロチに呑ませ、酔っ払ったところを斬り殺すと言う作戦です。