独占欲強すぎ!日本神話で活躍した荒ぶる英雄「スサノオ」の愛妻ぶりを紹介 (5/6ページ)
櫛の姿に変えられ、スサノオの武運を祈ったクシナダヒメ(イメージ)。
つまり、両親が手足をなでさすって大切に育て上げた美しい愛娘を、なでる手足のない(※)櫛の姿に変えてしまうことで「お宅の娘さんを、これより我がものとする」という意思表示と解釈しているのです。
(※)手足がないと言えば蛇も手足がありませんが、アシナヅチを「足無しの神(ヅ=ツは『~の』を、チは神格を意味し、オロチのチと同じ)」、テナヅチを「手無しの神」として、彼らも蛇≒山の神であったとする説もあります。
「クシナダヒメを、ヤマタノオロチなんかにはもちろんのこと、両親にだって渡さない!もはや我だけのものなのだ!」
きっとスサノオは、生まれた時から母親を知らず(※)、ずっと満たされなかった寂しさを埋めてくれる存在として、クシナダヒメに一目ぼれしたのでしょう(ちょっとマザコン気味だったのかも知れませんね)。
(※)厳密に言うと、スサノオはイザナギが黄泉から還って禊(みそぎ。身体を清めること)で落とした鼻の垢から生まれているため、母親は存在しません。しかしスサノオは、イザナギの妻であるイザナミ(伊邪那美命。故人)を母と慕い、会いたがっていたのでした。
エピローグ何はともあれ、めでたく妻をめとったスサノオですが、本来の姿に戻ったクシナダヒメがあまりに美しすぎて、道ゆく誰もが恋焦がれてしまうため、新居を八重垣(やゑがき。多くの垣根)で囲い込み、人目につかないよう隠してしまいます。