池上彰が自身の“働き方改革”を初解説!NHK時代と社会貢献【全文公開】 (4/4ページ)
画像の下には氏名が表示されていますから、名前と顔が一致します。チャット機能で直接質問ができ、私はリアルタイムで寄せられる質問に答えながら講義を進めます」
教室では質問しづらかった生徒も、チャットでは気軽に質問でき、池上氏も質問によって大事な要素を落としていることに気づいたり、補足説明をしたりと、双方向での講義がうまくいっているという。
「ただひとつ、学生の顔を直接見ることができないままなのが心残りです」
また、池上氏はこのコロナ禍の中、YouTubeを始めた。
「『池上彰と増田ユリヤのYouTube学園』というんですが、始めてみるとテレビ番組の作りとまったく異なることがわかりました。制作費はほとんどないので、そこはなんとか創意工夫で乗り切っています。放送時間や収録時間に縛られることもなく、とても自由。見る側もいつでもどこでも視聴できるので、YouTubeが人気なのは納得ですね」
本書の中でも、かつて栄華を誇った企業や職業が、時代の変化とともに衰退し、あるいは時代の流れに合わせて柔軟性を持ったものが大きく成功した例などを挙げているが、それはまさに池上氏の生き方とも重なる。池上氏はそうした柔軟性とともに、変わらぬ信念を持っているのだ。
「大変な時代ですが、これから就職する人には、やっぱり夢を持ってほしいと思います。私のように思いがけず叶うこともありますから。働き方は、個人の信念の問題にもなると私は考えています。どんな働き方をしても、自分は人間としてどう生きるのか、ということを問いかけてみる。いずれ会社人生を終えた時に、『あぁ、いい職業人生だった』と振り返れるかどうかが大事だと思います。読者の方にも誇りを失わない生き方を、ぜひともしていただきたいですね」