池上彰が自身の“働き方改革”を初解説!NHK時代と社会貢献【全文公開】 (1/4ページ)

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池上彰
池上彰

 安倍内閣が経済対策として「働き方改革」を打ち出し、東京五輪に向けてリモートワークやキャッシュレスを推進。その矢先、コロナ禍が世界を襲ったのだ。誰も予想できなかった社会不安が渦巻く中で、未来の働き方はどう変わりゆくのか。池上彰氏にわかりやすく解説していただこう。

 池上彰氏(70)の新刊「私たちはどう働くべきか」(徳間書店刊)は、ポストコロナの働き方をはじめ、従来の日本人の働き方の問題点、働き方改革の論点、AIに取って代わられる職業などについて、池上流のわかりやすい語り口で解説している。これから就職を考える若い人や、働き盛りの人、老後の生き方を模索するシニアまで、日本人にとって新しい時代を生き抜くヒントが詰まった1冊である。

 これから自分の仕事はどうなっていくのか、不安を抱える向きが大勢いる中、

「そもそも『働く』とは何だろう、と考えた人も多いのでは」と池上氏は言う。

「新型コロナウイルスの感染拡大で失業者が激増し、学生の就職が難しくなるなど、多くの悲劇を生んだ一方で、在宅勤務が広まり、日本社会の働き方は激変しました。自分の生き方について考えるチャンスが与えられた、とも言えるのではないでしょうか」

「働き方はその人の生き方そのものを現す」というのが池上氏の考え方だ。本書では、自身のこれまでの働き方についても順を追って綴っている。

 小学生の時に出会った本を読んで地方の新聞記者にあこがれ、中学生時代は気象庁の予報官を夢見たという。慶應義塾大学経済学部に進み、NHKを就職先に選んだ理由は……。

「予報官になるためには、当時は気象大学校に入らなければなりませんでした。その入試問題は数学と物理の比率が高かった。私の成績ではとても無理だとわかって、夢を断念せざるを得なかったのです。高校の政治経済の授業がおもしろかったので、大学では経済学を専攻しました。NHKの就職試験を受けたのは、あさま山荘事件がきっかけでした」

 1972年、連合赤軍のメンバー5人が、軽井沢のあさま山荘に管理人の妻を人質にして籠城する事件が起こった。彼らの発砲により警察官2人を含む3人の命が奪われ、最終的には警察が突入して事件は解決する。

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