「養殖ブリ、28万匹余っています」 高知発のSOSツイートに反響→いったい何が?詳しい事情を聞いた (2/3ページ)
ブリ28万匹、なぜ販売?
高知県の「大月鰤」(画像は高知かわうそ市場より)
今回、ブリの販売に至った経緯について、守時社長は「ブリを養殖している事業者の方から、ブリが余ってしまって困っていると聞き、始めました」と話す。
実は、高知かわうそ市場がこういった呼びかけをするのはこのブリで3回目。守時社長によれば
「5月に、カンパチを扱う事業者さんから余ってしまって困っている話を聞いてはじめたものです。同じくタイの事業者さんも困っているとのことで、9月にはタイも販売しました」
とのこと。
以前は須崎市役所の職員だったという守時社長は、有名な須崎市のゆるキャラ「しんじょう君」の生みの親でもあるという。元々は「高知かわうそ市場」も、しんじょう君の公式グッズを販売するECサイトだったそう。
しかし、コロナ禍で外食や観光の産業が落ち込み、困っているという声を生産者たちから聞き、急遽サイトを改装して、5月のカンパチをきっかけに、地元の特産品や工芸品などの販売を始めたのだという。
「販売するにあたって全国の皆さんに地元の名前も知ってもらい、ブリのブランド力も高めたいとの思いで、生産地の名前をつけました」
そんな思いで販売されているこの「大月鰤」。
例年であれば市場に卸され、高級料亭などで提供されているもので、スーパーなど一般的に店頭で並ぶことはない上等な品物だそう。しかし、今年はコロナの影響で、結果として28万匹のブリが余ってしまっている。
現在、食べごろに育っているブリは、このまま育ち続けると味が落ちて販売できなくなってしまい、また生け簀も圧迫してしまう。養殖もののため、生態系を壊してしまうことから海に放流することもできず、売れなければ廃棄することになってしまうそう。