NHK大河『鎌倉殿の13人』決定の中村獅童「元妻・竹内結子さんの思い」継ぐ (4/6ページ)
『大空港~』は、一度もカメラを止めることなく、演者は演じ続け、スタッフは撮り続ける「完全ワンシーン・ワンカット」という最高度の集中力が要求される作品だったが、竹内さんは見事にやり遂げた。
「竹内さんの役は、松本空港で働くグランドスタッフでしたが、NGが許されない状況下で、数多くの登場人物たちが目まぐるしく空港内を動き回るんです。3日間リハーサルをしてから、6日間、1日2時間撮影し、撮影後にスタッフ・キャスト全員で撮影されたものを見直して修正を重ね、最終的に最もできの良かったものを放送しました。
当時の完成披露試写会で竹内さんは“思いがけない行動に、驚いたり、驚かせたりしながら進んでいきました。素で動揺している姿が映っていると思います”としていました」(前出の女性誌記者)
三谷監督は竹内さんについて、
「竹内さんは追い詰められて発揮するタイプ。何が起こっても役になりきって対処できる方だと、信頼していましたから」
とコメントしていた。
■三谷大河に出演歴アリ
16年には、三谷が手掛け、大きな話題になった大河ドラマ『真田丸』に豊臣秀吉の側室・茶々(淀殿)として出演している。息子の豊臣秀頼(中川大志)を溺愛するあまり、適切な決断が下せなくなってしまう、豊臣家没落を象徴する人物の1人である。
茶々は非常にハマリ役だったが、三谷は常に、役者の個性を役に反映する「当て書き」という手法をとることから、
「私はそんなに世間知らずかな? 人でなしですかね!? 複雑な心境です。