習近平直属「中国紅軍海兵隊」の“尖閣急襲”極秘シナリオを暴く【全文掲載】 (4/4ページ)
しかし、それでもなお、破綻のシナリオを指摘する声もある。
「読んでみたらいい」
防衛関係者がそう言って示したのは、月刊誌「文藝春秋」20年9月号に掲載された作家・麻生幾氏の記事だった。ポイントは18年1月から2月にかけて行われた日米共同統合演習(CPX)で作成されたシナリオの中身だ。麻生氏は次のようにつづっている。
〈「そのCPXでは様々なシナリオの設定が行われたが、中でも注目したのは、『尖閣諸島奪還作戦』のストーリーを設定したことだった」と語るのはアメリカのインド太平洋軍関係者だ。
「そのストーリーは、尖閣諸島の魚釣島に、40名の中国の武装した漁民が夜陰に紛れて突然、上陸。その対応のため、まず沖縄県警の警察官が急行する。しかし、武装漁民たちは自動小銃やマシンガンなどを撃ちまくり、その火力が警察力を上回ることが判明し、さらに犠牲者も出たことから、自衛隊の治安出動が決定。そこで、内閣総理大臣直轄部隊に編入された自衛隊の特殊部隊30名が尖閣諸島へ急行し、戦闘の末、中国の武装漁民20名を拘束した」(同インド太平洋軍関係者)
ところがシナリオではそこから事態が急転したとする。
「武装漁民20名を逮捕したが、その漁民を救出するとの名目で、中国の主力、200名の部隊が魚釣島に空挺降下し、自衛隊特殊部隊を全滅させた。さらに自衛隊特殊部隊を救出するため、四波に渡って送り込まれたヘリコプター部隊もすべて撃墜された─」(同インド太平洋軍関係者)〉
再び防衛関係者が語る。
「あくまでもシナリオではあるが、尖閣への上陸が二段構えになり、後段に特殊訓練を受けた海兵隊が来るとしたら、危機的な状況になるのは間違いない。防衛省で想定済みの対応を、この時点で新たに実行に移せばいいという見方はあるだろうが、実際のオペレーションはそれほど簡単なものではない。防衛計画をさらに高度なものとして練り上げていく必要があろう」
習近平主席の野望の下に極秘部隊が創設された今、尖閣占拠がまさに現実味を帯びてきている。日本の備えも拡充する時である。
(ジャーナリスト・時任兼作)