九十九里で「貝騒動」勃発!打ち上げられたハマグリを地元民が口にしないワケ (2/2ページ)
何かの前触れっぽい》という意見がある一方、
《大地震の時には同じ現象が起こっていたのならわかるんだけど!何でもかんでも地震に繋げるのは強引!》《潮の流れ、海水温や酸素濃度などいろんなことが影響してるんじゃない?》《簡単な話、夏場はコロナで海水浴場が閉鎖。貝も人がいないから浅場の方に来ていて波で打ち上げられただけ。貝も自力で移動しますから》
などなど、“大地震前兆説”に否定的な意見も多く、さらには、九十九里浜全域は漁業権が設定されているため、一般人がハマグリを許可なく獲ることは禁止されている。にもかかわらず、多くの人々がハマグリを採取して持ち帰っていることが報道されると、
《これって、完璧にドロボーでしょ》《原因がわからないのに、その貝食べちゃうわけ?》《漁業権だけの問題じゃなく、持ち帰りは危険!》とのコメントも。
生物の生態に詳しいジャーナリストも「おそらく事情を知る地元の人は絶対に食べないでしょう」と前置きしたうえで語る。
「アサリやホタテなどの二枚貝は、エサのプランクトンが原因で毒をもつことがあり、毒化した貝を食べると、麻痺や下痢などの食中毒症状を起こします。特に麻痺性貝毒はふぐ毒にも匹敵するほどの強さで、重症だと生命にかかわることがありますからね。打ちあげられた原因がわからないまま食べることは大変危険だと言っていい。通常、毒化した貝は出荷規制されているため、市場に出回ることはありません。そのため、自治体の調査や漁業組合の管理の及ばないところで採った貝は特に注意が必要。しかも、貝毒は熱に強いため、家庭で加熱調理しても無毒にはなりません。漁業権云々ではなく、自分や家族の命を危険にさらさないためにも、絶対に口に入れないことです」
県の漁業資源課では「許可なく採取した場合、罰金20万円以下の違法行為になる」と警告している。漁業権の侵害はもちろんだが、“密漁行為”には命の危険が潜んでいることを覚えておいたほうがよさそうだ。
(灯倫太郎)