コロナ禍の今。「一人の時間」を確保するべき理由 (4/5ページ)
しかし、仕事は外向的な人間だけが集まっていればうまくいくということはないのです。
それは、外向的なリーダーの下で、内向的な人間は手足として働くからという上下関係でもありません。そもそも、外向的な人間だけがリーダーとしてふさわしいわけではないからです。
歴史的なリーダーとして名高いガンジーは、自らを無口で内気な人間だと言っています。表舞台に立つことを嫌っていたにも関わらず、彼は結果的に民衆のリーダーとなっていきました。
物を考える仕事、例えば、哲学者などは内向的な人間の最たるものでしょう。進化論を唱えたダーウィンも、パーティーに行くより、森の中で思案することを好んだそうです。
現代的な職業でいえば、デザインを考えるグラフィックデザイナーなども内向的な人に向いています。
■コロナ禍で気付いた「一人の時間」の大切さ
内向的な人間は、決して孤独な人間などではありません。むしろ、前回の記事で書いたように、自己の内面と向き合うことで、自己の「一人十色」の可能性を拡充している人であるともいえるのです。
「一人が好き」ということは、言い方を変えれば「一人であっても不安にならない精神的自立」を得られている人であり、むしろ周りに誰かがいることでしか充足感を得られない人の方が、心理的に自立できていないということかもしれません。
コロナ禍において、ステイホームの掛け声と共に、在宅勤務・テレワークなどで終日自宅にいることで、結果として家族と一緒の時間が増えました。
それによって家族の絆が深まったというご家庭もあったでしょうが、逆に「いつも一緒」という物理的条件を突きつけられて、かえってストレスが高まった人もいます。
家族であったとしても、けんかすることもあるでしょう。24時間いつも一緒で、逃げ場がなくなると、それはそれで息が詰まるのです。
実は、テレワークだ、ステイホームだ、という行動をしたおかげで、それ以前の何気ない日常行動の価値が見えてきました。