次亜塩素酸水、うがい、抗体検査…専門家が「コロナ対策」の有効度を総点検! (2/4ページ)

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一方で、マウスシールドに関してはこの勤務医が、

「ほとんどの飛沫はせき止められず、上方に大量に漏れ出て周囲に拡散したり、衣服に付着したりします。隙間が多すぎて、出ていくほうも入ってくるほうも通行フリーの状態。感染予防にはまったく意味がありません。私がある緊急病院に助っ人に行った際、医療スタッフはマウスシールドを使用していました。『大丈夫かよ』と思っていたら案の定、その病院はコロナの院内感染を起こしてしまった。騒動後に再訪したら全員、きっちりマスク着用に変わっていました」

 なんとも笑えない話である。

 アルコール消毒や手洗いは、ごく身近な対策として浸透。一部では「消毒しても、そのあとに何かを触ることになるから、無意味だ」という意見もあるが‥‥。

 那須氏は大前提として、石けんを使った手洗いがウイルスの除菌、消毒に最も効果的で、手洗いができない場合にアルコール消毒が有効だ、と語る。

「仮に石けんでの手洗いで洗い流せるウイルスの量を『100』とした場合、目安として濃度70%以上、95%以下のエタノールでの消毒で『90』、多少混ぜ物をしたアルコールジェルなどが『70』程度のウイルス除去率ですね。手洗い後に何かに触って、手に付着しているウイルスの量が『20』になることもあるでしょう。先ほど便宜上『100』と言いましたが、実際にはウイルス付着を100%防ぎきるのは不可能。結局、私たちができることは『最小限のウイルスを、自身の免疫機能で抑え込んで発病させない』ことなんです」

 消毒用アルコールの代用品として急激に普及したのが、次亜塩素酸水だ。厚生労働省の定義によれば、次亜塩素酸水とは食塩水や塩酸を電気分解して生成されたもので、酸化作用でコロナウイルスを無害にするという。同様に消毒効果があり混同されがちな「次亜塩素酸ナトリウム水溶液」は塩素系漂白剤などの成分を原料とし、人体には有害で手指消毒などには向かないとされるが‥‥。感染症や公衆衛生を専門とする医学博士の中原英臣氏によれば、

「次亜塩素酸水は野菜を出荷する際の洗浄にも用いられ、内閣府の食品安全委員会からも安全性について評価を得ています。

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