恩も怨みも倍返し!祇園祭の主人公でありながら忘れられた神様「牛頭天王」はとても激しい性格だった (3/4ページ)
そなたの親切は、決して忘れぬぞ」
こうして蘇民将来に別れを告げた牛頭天王は無事に沙掲羅龍王の三女・頗梨采女(はりさいじょ)を妃に迎え、豊饒国へと帰る道中、古單将来の集落に差しかかりました。
「あの時の屈辱、決して忘れぬぞ!」
恩も怨みも倍返し……牛頭天王が復讐に迫り来ると、古單将来は千人もの僧侶を集めて大般若経(だいはんにゃきょう。般若心経)を七日七晩にわたって唱えさせましたが、僧侶の一人が居眠りをしてしまったために失敗。
結界が破られた古單将来ら一族は、怒り狂った牛頭天王によって5,000余人がことごとく蹴り殺されてしまいました。
「……おや、そなたは蘇民将来の娘ではないか?」
「はい」
蘇民将来の娘は叔父に当たる古單将来に嫁いでおり、牛頭天王が追い払われた時も、かわいそうだとかばってくれたのを思い出します。
「よし、そなたの父には恩義があるゆえ助けよう。