恩も怨みも倍返し!祇園祭の主人公でありながら忘れられた神様「牛頭天王」はとても激しい性格だった (2/4ページ)

Japaaan

その姿は人間の身体に牛の頭をした文字通りの異形で、あまりの恐ろしさに王位を継承してからも妃を迎えられず、ムシャクシャと暮らしておりました。

ワイルド過ぎてモテなかった牛頭天王(イメージ)。画像:コトバンク

そんなある日、公卿たちが気晴らしに牛頭天王を狩猟に連れ出すと、人間の言葉を話せる鳩が飛んできて「沙掲羅龍王(八大龍王)の姫をご紹介しましょう」とのこと。

喜び勇んでついて行った牛頭天王は、旅の途中で日が暮れたため、長者である古單将来(こたんしょうらい)に宿を求めましたが、その(恐ろしく、貧乏そうな)姿を見て追い払ってしまいます。

「お前なんかに貸す庇(ひさし)はない、とっとと失せろ!」

仕方なく、今度は古單将来の兄である蘇民将来(そみんしょうらい)を訪ねます。抜け目ない弟とは違って、とても貧乏な家でした。

「それは大変でしたね。さぁさぁ、粗末なあばら家ですが、どうか奥でゆっくりなさって下さい……」

蘇民将来はなけなしの穀物を掻き集めて、あたたかなご飯を炊いてくれました。この親切に感じ入った牛頭天王は、宝物の牛玉(うしだま)を授けます。

「この宝玉は、どんな願いでもすべて叶えてくれる力を持っておる。

「恩も怨みも倍返し!祇園祭の主人公でありながら忘れられた神様「牛頭天王」はとても激しい性格だった」のページです。デイリーニュースオンラインは、蘇民将来牛頭天王神道仏教カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る