恩も怨みも倍返し!祇園祭の主人公でありながら忘れられた神様「牛頭天王」はとても激しい性格だった (1/4ページ)
京都を代表する風物詩の一つ・祇園(ぎおん)祭。その主人公として祀られながら、ほとんど顧みられることのない?牛頭天王(ごずてんのう)。
永く京童たちに親しまれた祇園祭(祇園会)。狩野永徳「洛中洛外図」より。
かつては日本全国で広く信仰されていたのに、このまま廃れてしまってはもったいないと牛頭天王をご祭神とする京都・八坂神社に奉職した旧神官家の子孫の方が、その存在を再認識してもらおうと、御神像や絵画などを収集しているそうです。
※参考:
忘れられた神「牛頭天王」に光を 旧神官家子孫が像など収集 京都-毎日新聞
ところで、牛頭天王とは一体どういう神様なのでしょうか。
恩も怨みも倍返し!激しい性格だった牛頭天王史料『祇園牛頭天王御縁起(ぎおんごずてんのうごえんぎ)』の記すところでは、牛頭天王は武塔天王(むとうてんのう)の一人息子として豊饒国(日本)に生まれます。