「じゃあ俺がやるよ!」人間はロボットにあおられると危険を承知で行動してしまうことが判明
ロボットにあおられるとつい行動してしまう人間の特性が明らかに / Pixabay
本当は気が進まなかったのに、友達や同僚にあおられたせいで少々危険なことをやってしまった経験はあるだろうか?
ダチョウ倶楽部でいうところの「俺がやるよ」「待てよ、俺がやるよ」「じゃあ俺がやるよ!」「どうぞどうぞ!」ってやつだ。人間は「煽り(あおり)」などの圧力に対して、危険を承知で無理をしてしまう特性があるのだが、実はこれ、相手が人間に限ってのことではないようだ。
『Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking』に掲載された研究によると、人間はロボットにあおられた場合でも、その指示に従ってしまうという。
・ロボットにあおられながら風船を膨らます実験
空気入れでシュッと空気を送れば、徐々に風船が膨らみ、最後は破裂してしまう。あなたは風船を破裂させることなく何回空気を入れられるだろうか?
イギリス・サウサンプトン大学のグループは、この「バルーン・アナログ・リスク・タスク(BART)」という実験をコンピューターで行った。
参加者(計180名の大学生)は、キーボードを押すたびに画面の風船が膨らみ、その都度1ペニー(約1.4円)獲得できる。ただし、やりすぎて風船が割れてしまえば、お金はもらえない。
研究グループが知りたかったのは、このときロボットから「まだ行けるよ!」と煽られたら、参加者の行動が変化するのかどうかということだ。

image by:University of Southampton
・ロボットにあおられると、無理をして行動することが判明
実験で明らかになったのは、ロボットからあおられたグループは、風船を割ってしまうことが多く、その代わりに手にするお金も多かったということだ。
一方、ロボットが無言だったり、部屋にロボットがいなかったグループの場合は、特に違いはなかったそうだ。
どうやらロボットのあおりも、人間からのものと同様、心に影響を与えてしまうものであるらしい。

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・ロボットの使い方次第では良い面も悪い面も
なお研究グループによると、この結果には良い面と悪い面の両方があるようだ。ロボットが普段ならやらない少々危険な行為を助長してしまう恐れがある一方、同じくロボットによってリスキーな行為を抑制できるかもしれないからだ。
たとえば学校などにロボットを配置して、タバコや薬物はダメとメッセージを流すことで、喫煙や薬物の使用を防ぐことができる可能性もあるとのことだ。
References:azorobotics/ written by hiroching / edited by parumo