東海林のり子 数多く取材してきた中で印象に残った事件 (2/2ページ)
テリー 怖いなぁ。
東海林 そうなんですよ。もうその時、マスコミにはドリンクに毒を入れて殺したっていう情報があって。「えっ?」って躊躇してたら、男が「入れてないよ」って言ったの。
テリー 飲んだの?
東海林 飲んだ。
テリー 勇気あるなぁ!
東海林 その男も自分たちが逮捕されるなんて思ってない時だから自信満々ですよ。私、逮捕された人間と直接話をしたのはそのケースだけだったから、よく覚えてるんです。
テリー いやぁ、でも危険な仕事でもありますよね。もうやめようとか思ったことはないんですか。
東海林 それはなかったですけど、「3時のあなた」を始めた時、司会の森光子さんがなかなか認めてくれなくて、ツラかったですね。
テリー へぇ。どうして?
東海林 意地悪とか、そういうんじゃないんですよ。たぶんね、あの人は40歳を過ぎて「放浪記」の(脚本の)菊田一夫さんに認められて出てきた人でしょ。そういう苦労があるから、めったに人を認めないところがあったと思うんです。
テリー そうなんだ。
東海林 「3時のあなた」って、朝、大きなテーブルで打ち合わせをやるんですね。で、森さんが真ん中に座るんですけど、私にだけ目を合わせてくれないんですよ。作家さんだとか他の人には目を合わせても、私だけ素通りで。私、その時だけはやめようと思って、担当ディレクターに言ったら「かまわないからやれ」って。
テリー 言うでしょうね。
東海林 それで、ずっと続けて大きなインタビューが取れたりするようになったら、ようやく「よくやったわね」って声をかけてくださるようになって。「東山(紀之)君がね」なんて話もしてくれるようになっていったんですよ。