人気テーマパーク経営者が語る「仕事にやりがいを持つためにまず考えるべきこと」 (2/4ページ)
唱和自体は理念を浸透させる一つの手法にすぎず、それ自体はいいものでも悪いものでもありません。個人的には無駄なことではないと考えています。
――誰もが笑顔でやりがいを持って働ける職場を作るために、経営側でなく従業員からどのようなことができるのか、アドバイスをいただきたいです。
山本:誰もがやりがいを持って楽しく働きたいと思っているのであれば、それは素晴らしいことです。けれど、実際そんなことを本当に考えているのというと、案外そういう人って少ないような気がするんです。
どういうことかというと、特に日本では「仕事は苦しいものだ」という考えが昔からありますよね。
――確かにありますね。「生活のためだから、我慢して苦しい仕事に耐えないといけない」というような。
山本:そうです。お金を稼ぐんだから苦しいことも我慢しないといけないと、どこかで多くの人が思っているふしがある。だから、口ではいきいきとやりがいをもって働きたいと言っていても、そのための行動は何もしていないということになりがちなんです。
そして、本当にいきいきとやりがいをもって働きたいと思っているのなら、まずは自分が働く理由について何度も考えて、自分なりの答えを見つけないといけません。そこがないと、自分がどんなことにやりがいを感じるかわからないまま、やりがいを求めることになってしまいますし、日本人は我慢強いので、嫌なことを我慢しながら働くことになりやすい。
――なるほど。
山本:ただ、その答えはなかなか見つけられないものかもしれません。採用の時に、私は学生の方々にその部分を聞くんです。すると7割くらいは「お金のため」と答えます。
もちろん、これはまちがってはいないのですが、もう少し突っ込んで「生きる糧を稼ぐためだけに働きたいのか」を聞くと、それも違うという方がほとんどです。たぶん「お金のために働きたい」というよりも「お金のために働かなければいけない」という固定観念があるだけなんですね。