人気テーマパーク経営者が語る「仕事にやりがいを持つためにまず考えるべきこと」 (3/4ページ)
漠然とはしていても「人生を価値あるものにしたい」とか「誰かを幸せにしたい」とか、自分なりの働く目的がそれぞれあるはずで、そこを自覚してはじめて、「じゃあいきいきと働くにはどうすればいいか」という話になるんだと思います。
――新型コロナウイルスでテーマパークは大きな打撃を受けたかと思います。アドベンチャーワールドの現状と、今後のために今取り組んでいることについてお話をうかがいたいです。
山本:実は昨年は絶好調だったんです。過去最高売上最高益のいった感じですごくよかったのですが、コロナで春休みは休園、ゴールデンウイークも売上がゼロになって、夏休みに入ってようやく少しだけ復活したのですが、それでも前年の半分以下です。学校の夏休みが短かったこともあって、ファミリー層のお客様が少なかった。
9月からGoToキャンペーンなど追い風もあって、今(取材日は11月末)は対前年比で100%を超えているのですが、正直まだまだわからないですよね。今は何より感染者を出さないように対策を徹底しながら、何とか耐えているという状態です。
ただ、悪いことばかりでもなくて、今回のコロナ禍があったことで、会社としてやるべきことの優先順位がはっきりしましたし、お金や労力の無駄に目が行くようにもなりました。売上以外のところでは、プラスになったことも多いです。それこそ、先ほどのお話ではないですが「経営理念」に立ち返る時間がありましたし、その理念に基づいたうえで、今の私たちのリソースを使って、別のことで価値を生み出せないかということにも考えが及びました。
――別のこととはどのようなものですか?
山本:一例ですが、これまで私たちの事業は、「リアルな動物たち」に会いに来ていただくということが前提としてあったのですが、「そうじゃなくてもいいんじゃないか」という議論があって、オンラインの動物ツアーを企画しましたし、6月には24時間YouTube放送というのをやりました。1時間くらいコンテンツをつなげてぶっ通しで、ほぼライブ配信です。かなり無茶をしましたが(笑)。