人気テーマパーク経営者が語る「仕事にやりがいを持つためにまず考えるべきこと」 (1/4ページ)
企業にとって経営理念とは未来の方向性を示す羅針盤のようなもの。シンプルかつ明確な経営理念があり、それが従業員に浸透している会社は、おのずと組織としての足並みが揃い、大きな推進力をもって事業に取り組むことができる。
この経営理念を何よりも大切にしている会社の一つが和歌山県の人気テーマパーク「アドベンチャーワールド」を運営する株式会社アワーズだ。今回は社長の山本雅史氏にインタビュー。著書『だれもがキラボシ 笑顔あふれるテーマパークの秘密』(幻冬舎刊)につづった、経営理念を土台にした経営について、そして理念を掲げてから組織に生まれた変化についてお話をうかがった。その後編をお届けする。
■人気テーマパーク経営者が語る「仕事にやりがいを持つためにまず考えるべきこと」――従業員の方々が生き生きと働いているのが伝わってくるような本でした。この状態は一朝一夕にできたものではないと思いますが、ここまでの道のりで苦労した点やうまくいかなかった点について教えていただきたいです。
山本:私が社長になってからのことしか言えないのですが、苦労があったというよりは、我慢が必要でした。先ほどの理念にしても、すぐに浸透するものではないので、ある程度長い目で見る必要があります。
私たちの理念を最初から大事にしてくれる従業員もいれば、「理念もいいけど、目の前の現実の方が大事」という従業員もいます。ですが、根気強くやっていれば、理念に共感して、大事にしてくれる方は少しずつ増えていくものなので、とにかく焦らないことが大事だと思っています。自然な気持ちで大事にしてくれる方が増えるのが一番こちらとしてはうれしいことなので。
――経営理念を浸透させるといっても、朝礼で社訓を唱和させるようなことは、あまり意味がないのでしょうか。
山本:上から無理強いするのは続かないと思います。ただ、唱和することでだんだん自分の言葉になったり、言葉に出しているうちに気恥ずかしさがなくなっていくこともありますからね。