人気テーマパーク経営者が語る「仕事にやりがいを持つためにまず考えるべきこと」 (4/4ページ)
――インバウンド層がもともと少なかった点は幸いしたというお話をお聞きしました。
山本:そうですね。立地的にいっても、コロナ前の段階ではこちらまでお客様に来ていただくのは、値引きなどの手段で引っぱってこない限りは難しい状況だったんです。
もちろん、アドベンチャーワールドがある和歌山の白浜全体でいえば、温泉地でもあるのでインバウンドのお客様も来られていました。ただ、日本人に置き換えて考えると、海外に行って現地のテーマパークに丸一日行くのはハードルが高いじゃないですか。
――そうですね。長くて半日という感じだと思います。
山本:せいぜい旅行パックに組み込んでもらって、1時間とか2時間遊ぶ、というところでしょう。ですが、私たちとしては、そのために入園料を値引きするということはしたくなかったんです。
それならば日本の、特に関西圏のお客様にファンになっていただくことの方が、優先順位が上でした。それもあって、積極的にインバウンド層の誘客をしてこなかったという経緯があります。もちろん、いずれは海外のお客様にも認めていただくテーマパークにしていきたいという思いはあります。
――最後になりますが、今回の本の読者の方々にメッセージをお願いいたします。
山本:繰り返しになるのですが、進路や働き方に悩んでいる方々に、自分自身について考えるきっかけにしていただけたらうれしいです。
私もそうなのですが、悩んでいる時ほど、自分以外の誰かの言動や環境など、「自分でコントロールできないこと」について悩んでしまいがちです。でも、未来を作っていくのは自分の行動でしかない。そして、行動を起こすために必要なのが「自分が何を大事にするか」という、会社でいえば経営理念に当たるものです。
自分の人生の主役は自分です。今回の本を読んでくださった方それぞれが、人生の主人公として、生きる目的や働く目的について考えていただけたらいいなと思っています。
(新刊JP編集部)