4強激突!「箱根駅伝」裏ガイド「青学4連覇を支えたコーチがライバル校に」 (2/2ページ)

Asagei Biz

私は3強ではなく、4強とみています」

 12月10日に行われた記者会見では、明治を含む4校の監督は皆、「総合優勝」を目標に掲げていた。

青学コーチが東海大に流出

 20年はコロナ禍で、どこも練習量が不足気味。

「多くの指揮官が選手の『自主性』をテーマにあげた1年でした。その中で青学の原晋監督は4月に静岡の加藤学園高校の勝亦祐一元監督を新コーチとして招き、新体制をスタート。13年に全国高校駅伝初出場に導き、青学4連覇に貢献した下田裕太を育てるなど、その手腕が注目されています」(スポーツライター)

 高校の指導者からの転身といえば、東海大の両角速監督や東洋大の酒井俊幸監督が有名。青学の新体制にも注目が集まるが、その裏で青学4連覇を裏方として支えてきた名物コーチが、ライバル校の東海大に移籍していたのだ─。

「表向きは任期満了ですが、OBやファンからは、多忙な原監督に代わり、鬼軍曹のように熱い檄を飛ばしていた姿を惜しむ声が聞かれました。コーチ自身も年俸や待遇面で不満を口にしていて、イベント出演後に主催者がタクシーを用意してくれていたにもかかわらず、原監督から『まだ電車が走っているから』と、一人で帰宅させられたこともあったそうです」(スポーツ紙記者)

 とはいえ、黄金期を築いた名将・原監督は、次の新しい改革を目指しているという。

「常々『箱根で勝った負けたではおもしろくない。世界で戦える選手を』という趣旨の話をしているように参謀タイプのヘッドコーチとして勝亦氏を招聘したのでは。元水泳選手の勝亦コーチは鈴木大地元スポーツ庁長官と親しく、『旧態依然とした組織運営から陸上文化へ』を目指す原監督のお目にかなったのでしょう」(スポーツライター)

 青学、東海大のOBやファンは、コーチ流出という意外な目線でライバル校対決を見守ることになる。

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