建物内部に隠された物体を見通せる透視能力を備えた人工衛星が登場(アメリカ) (1/3ページ)
image by:capellaspace
数ヶ月前人工衛星と地球観測のスタートアップ企業「Capella Space」が打ち上げた人工衛星「Capella 2」は、なんと建物の内部までリアルタイムで映し出すことができる透視能力が自慢だ。
とは言ってもどんな建物でも透視できるわけではなく、高層ビルや住宅のような密度の高い建物は無理だ。しかし飛行機の格納庫のような軽量構造なら、その中にある飛行機を見つけ出すことができる。
・雲も夜もアルタイムで見通せる好感度センサー
人工衛星「Capella 2」の真価は、夜だろうと雨だろうと地上をリアルタイムで見通す力にあるようだ。
「世界の半分は夜で、さらに半分は平均するとくもりです」と、元NASAジェット推進研究所の技術者であるPayam Banazadeh CEOは語る。「それらを合わせれば、地球の75%は常にくもりか夜か、その両方です。普通の人はあまり気にしないかもしれませんが、それは移動もしています。」
現在、地球を周回している人工衛星の大半は、光学的なセンサーを利用している。そのため地上が雲におおわれていれば雲しか見えないし、光に乏しい夜ならばきちんとした映像を撮ることができない。
一方、Capellaは「合成開口レーダー(SAR)」を採用する。これはイルカやコウモリの反響定位のように機能する。9.65 GHzという強力な電磁波を照射し、跳ね返ってきたものを解析することで観察するのだ。
「この周波数だと、雲はないも同然です。雲、湿気、霧、煙などを物ともせずに貫通します。また人も電波を放っているので、懐中電灯でも持っているかのように見えます。