乃木坂46堀未央奈「異彩ともいえる存在感」「独特な感性」が乃木坂46にとって欠かせないものに【アイドルセンター論】 (3/3ページ)
堀の持つこの二面性こそ堀の魅力だ。堀と信頼関係が築かれた山戸監督のディレクションだからこそ、ここまで堀の魅力を最大限に引き出すことができたのだろう。
堀が突然センターに抜擢された際に、大方が疑問を抱きながらも、いざ彼女のパフォーマンスを見ると納得させてしまう魅力に満ち溢れていた。
なぜセンターに選ばれたのかについて考える際に、様々な要因が考えられるが、2期生センターによる話題性などという野暮なことはここでは言及しない。話題性であれば堀以外の2期生メンバーでも良かったはずである。
だが、2013年10月に確かに堀はセンターに選ばれた。それはこれまで述べてきたように、堀の人を惹き付ける力、山戸監督の言葉を借りれば訴求力が彼女の中にあったからだろう。
卒業後は本格的に俳優業へと進むことを明かしている堀。乃木坂46で得た経験は確実に財産となっていることだろう。堀の魅力が映像の世界においても存分に発揮されることを心から願っている。
(文=川崎龍也)