何が正しい? 「結婚しない人生」は間違っているのか (4/5ページ)
■「結婚しない」人が増える、これからの日本の在り方
身も蓋もない事実をお伝えすれば、日本が、昔のような皆婚社会に戻ることはもうないでしょう。
皆婚を実現したのは、決してその時代の若者たちに恋愛力があったからでもないし、恋愛に貪欲だったからでもなく、お見合いや職場縁という、いわば社会的結婚システムの恩恵によるものだからです。
2040年には、独身者が15歳以上の人口の半分を占めるようになります。一人暮らしの世帯が全体の4割を占め、「夫婦と子」というかつての標準世帯は2割にまで激減すると推計されています。
こうした人口動態の流れというものは、個人の気合いでどうなるものでもないし、ましてや、政策なんかで変えられるものではありません。
本来1990年代に来るはずだった第三次ベビーブームが来なかった時点で、日本の人口減少は決定付けられました。2100年には、日本の人口は今の半分の6000万人になるでしょう。
◇「囲いのコミュニティ」から、「一人一人がつながるコミュニティ」に
しかし、その未来は決して絶望の未来ではありません。未婚や独身のみなさんがその責任を負わされるいわれもないですし、感じる必要もありません。
12月18日に出版した、脳科学者 中野信子さんとの共著『「一人で生きる」が当たり前になる社会』にも、そのことは書きましたが、大事なのは、ここからです。
結婚して子育てをする家族と、未婚のまま一人で生きる独身者とが、互いに「理屈付けされた正しさ」によっていがみあう必要などないのです。
かつて囲いのあった強固な村や職場といった「所属するコミュニティ」は失われつつありますが、そのかわり、「目には見えないが、一人一人がつながる、接続するコミュニティ」が確実に生まれます。
結婚しない人生は不幸せなのかの記事でも書いた「仕合(しあわ)わせる」という考え方です。
「仕合わせる」とは、誰かと何か行動を一緒にすること。