何が正しい? 「結婚しない人生」は間違っているのか (5/5ページ)
その相手は知り合いである必要もなければ、特定の誰かのための利他行動である必要もないのです。
◇「私たちは決して孤独ではないのだ」と信じられる社会へ
そもそも、一人で生きていても、私たちは何かしら誰かの支えによって生かされています。毎日の食事にしても、いつも開いているコンビニにしても、それらを毎日生産し、運搬し、販売してくれる人たちのおかげです。
そして、同じように、ソロたちが消費するお金も、それが自分の快楽の為の趣味への消費だったとしても、その消費によって誰かを支えています。
どちらの生き方が正しいとかではなく、ソロであろうと、家族であろうと、毎日の何気ない日常の生活や消費行動そのものが、お互いを支えている行動なのだと「信じられる」社会でありたいと願います。
ソロにとっては、「一人で生きていても、私たちは決して孤独ではないのだ」と信じられる社会へ。
家族にとっては「家族以外、誰も頼れないわけではないのだ」と信じられる社会へ。
僕が言い続けている「人と人とがつながる社会」というのは、「本人の意図や意識には関係なく、各個人の行動の結果として誰かが誰かを支えることができる」そういう社会なのです。
(文:荒川和久、イラスト:coccory)
INFORMATION荒川和久・中野信子 著『「一人で生きる」が当たり前になる社会』(ディスカヴァー携書)
2040年には、独身者が人口の5割になり、既婚者(64歳まで)は3割になるーー。近い将来やってくる「ソロ大国・ニッポン」の未来について、独身研究の第一人者・荒川和久と、新進気鋭の脳科学者・中野信子による対談で徹底検証。
「一人で生きる」が当たり前になる社会を、我々はどう生きていくべきか。また、現代では切り離すことができなくなったwithコロナ時代を生き抜く方法について語ります。