『NiziU』の音楽ジャンルは!? 死語になりつつある“J-POP”という概念 (1/2ページ)

まいじつ

Roman Samborskyi / Shutterstock
Roman Samborskyi / Shutterstock

ここ最近、『NiziU』や『TWICE』、『IZONE』といったガールズグループが人気を集めている。日本に馴染みのある音楽ジャンルといえば〝J-POP〟だったが、その常識が変わり始めているようだ。

かつて日本の音楽シーンは歌謡曲がメインだったが、1989年ごろにJ-POPの概念が誕生し、その後、大きな枠組みとしての音楽ジャンルとして確立された。J-POPの発祥は当時、洋楽などをメインに流していたFMラジオ局の『J-WAVE』。他国のポップスと、日本のポップスを区別するためにJ-POPという概念が生み出されたのだ。

長らく日本のメイン音楽シーンはJ-POPがメインだったが、近年は日本でも〝K-POP〟のマインドが浸透しつつある。K-POPといえば、上述の3グループのように、ハイレベルなダンスや洗練されたパフォーマンスが特徴的だ。

「NiziU」は日本人9人組グループだが、それ以外のアイデンティティは完全にK-POPのマインドなのは、有名だろう。現在の「NiziU」は幅広い世代から絶大な支持を受けており、デビュー曲『Step and a step』のミュージックビデオは、YouTubeに投稿されて10日あまりで3000万再生を突破。今、日本で最も勢いがあるグループと言える。

このことを含め、多国籍グループが勢いを増していく一方、J-POPの概念がなくなりつつある印象。海外でK-POPといえば、『BTS』や『BLACKPINK』を指し、サウンドを含めて最新のジャンルとして確立されている。しかし、海外目線での「J-POP」は、山下達郎や竹内まりや、松原みきなど、80年代前後のシティーポップ的な音楽を指し、現在は海外でにわかにブームになっている。そのため、現行のJ-POPは音楽的なアイデンティティがどこにもない、もしくは約40年間も音楽的なフォーミュラが変わっていないと言え、国内外で認識に差異が生まれているのだ。

「『NiziU』の音楽ジャンルは!? 死語になりつつある“J-POP”という概念」のページです。デイリーニュースオンラインは、NiziUBTSTWICEMr.ChildrenK-POPエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧