10万円の“給付金バブル”に沸いた刑務所、長期受刑者が受給できなかったワケ (2/2ページ)

Asagei Biz

『まあ仕方ないか』と納得していましたね」

 シャバに身寄りがいない受刑者のなかには受給できない者もいた。自治体によって異なるが、給付金申請の締め切りに間に合わなかったためだ。

「5年、6年という長期受刑者のなかには、住民票が消除されてしまっている者がいたんです。通常、5年経つと『不現住者』として住民票が消除されることになっていますが、実際は2年も経たないうちに住民票を消されている人がいました。給付金の受給資格は2020年4月27日時点で住民基本台帳に記録されている者。記録から消された人たちは刑務所のある自治体に住民票を移さなければならないため、転出届や住民票の登録など、手続きが多くなる。ただでさえ役所とのやりとりは時間が掛かりますからね。電話1本で済む話でも、刑務所だと、かなりの日数を要し、締め切りに間に合わなかったというわけです」(Aさん)

 こうした事情もあって、Aさんがいた刑務所では9割の受刑者が10万円を受け取ることができたという。重い罪をおかした長期受刑者が受け取れなかったのは皮肉としか言いようがない。

(月見文哉)

「10万円の“給付金バブル”に沸いた刑務所、長期受刑者が受給できなかったワケ」のページです。デイリーニュースオンラインは、不現住者特別定額給付金受刑者住民票社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る