絵本の読み聞かせが引き出す子どもの6つの力とは? (2/4ページ)
その後、さらに別のある本と出合って自分なりの健康法を実践し、一命を取り留めて、結婚し、私が生まれるわけですが、そうした経験から父はどんな本と出合うかが人生を決めると悟っていたんだと思います。
――なるほど。「子どもを読書好きに育てたら親の仕事の半分は終わりだ」という言葉の真意が見えてきました。
七田:子どもに小さい頃から本を読んであげて、本好きに育てる。そうすると、自分が亡くなったあともきっとこの子は本に救いを求めるだろう。良書との出会いがこの子を助けてくれるだろうと。そうした意味でその言葉を言ったのだと思います。このことを私も最近気づいてきました。
――ただ、読み聞かせの効果は本好きになるだけではなく、もっと多岐にわたっていた。その効果について教えてください。
七田:絵本の読み聞かせによって身につくことはたくさんありますが、今回は6つの力をご紹介しましょう。
まずは「語彙力」ですね。語彙が増えると表現力が豊かになり、人間関係も良くなる。言葉足らずで人を傷つけてしまうということがなくなるし、これは良いけどこれはダメというようなグレーの部分を表現できる言葉も見つかります。
七田式教育では、絵が書かれたフラッシュカードを使って右脳を鍛えたりするのですが、カードで見せるものってだいたいは名詞か形容詞なんです。一方、絵本には副詞をはじめ、絵に表現しようのない言葉たちがたくさん載っています。だから、どんどん語彙や表現力がタ深まっていくわけですね。絵本をたくさん読んであげると、これから必要だと言われている思考力の基礎が高まっていくので、読み聞かせは非常にいいんです。
次は「イメージ力」です。アニメや動画も子育てには使われますが、絵本は動画と違って絵が動いていないので、自分の想像力で場面をつないでいかないといけません。また、親御さんが絵本を読むとき、1人で何役もこなすと思いますが、子どもは頭の中で別の人だと認識しながらそれを聞いています。
――つまり、絵本の読み聞かせをしてもらっている子どもは、イメトレをやっているような感じですね。