絵本の読み聞かせが引き出す子どもの6つの力とは? (3/4ページ)
七田:そういうことです。今やイメージする力はトップスポーツや医療など、さまざまなところで活用されています。例えばフィギュアスケートの羽生結弦選手は試合のために移動をする国際線の飛行機の中で、試合の日の一日の流れをイメージしていると聞いたことがあります。そのイメージが成功を手繰り寄せるわけですね。
まずは絵本のストーリーをイメージできるようになり、そこから自分が上手くいくイメージ――ピアノの発表会で間違えずに弾けるとか、入学試験で日頃の成果を発揮できるというように、発展的に使えるようになるのは、やはり読み聞かせの力ではないかと思いますね。
3つめは「読解力」です。私は、この読解力というのは幼児、あるいは小学生時代に身につけることができる力だと考えています。読解力って要は内容を理解する力ということですが、小学1年生のお子さんにとって実は文章を読みながら理解することって、とてつもなく難しいことなんですよ。
ピアノを弾きながら歌うとか、ギターを弾きながら歌うって、楽器を修得するよりもさらに難しいですよね。一握りの人しかできない芸当です。実は、読みながら理解するって、それと一緒なんです。読み始めの頃って文字を追うのに必死で、何が書いてあるのかまでは追いついていません。
ただ、読み聞かせをすることで、自分で読まなくてもいいので、文章の理解に傾注できるため、どんどん内容をイメージしながら理解できるようになります。それに理解するだけなら、絵本に書いている推奨年齢の2歳上程度くらいならできると言われています。だから、幼児期から読み聞かせをしていれば、自然と自分より上の年齢向けの本が理解できるようになり、小学校入学時には、教科書を読みながら理解する能力をすでに備えた状態になっているということがありますね。
――それはすごいですね!理解する能力を高められるのが読み聞かせの力というわけですね。
七田:そうですね。そして、4つめの力です。これは提案になりますが、どうせ読み聞かせをするなら「集中力」や「聞く力」を育てませんか? ということです。