今、変わりつつあるお墓の形。どんなお墓が求められている? (3/4ページ)
――お寺さんが代わりにお墓を管理してくれるのが「永代供養墓」の最大の特徴といっていいのでしょうか。
樺山:そうですね。永代供養墓は、お寺以外では絶対に成立しないお墓とも言えます。
――「永代供養墓」にはどのようなお墓があるのでしょうか?
樺山:まずはいろいろな人が一緒の空間に入る合祀タイプのお墓から、一人一人、もしくは一組ごとに部屋を区切って納骨をするいわゆるマンションタイプ、あとは樹木葬タイプも人気のお墓の一つになっています。
――これまでの「お墓」は承継を前提としていたところがあると思います。でも、永代供養墓はそういうものではないのですか?
樺山:はい、そうです。一般的には個人単位で入るものです。ただ、子どもたちへの承継はしないけれども夫婦で入りたいですとか、先の世代まで考えたくないけれど自分たちと子供世代まででお墓を使いたいといったニーズが出てきまして、そういう場合はマンションタイプの個別墓に入っていただくという形になります。また最近はペットと一緒に入りたいというご意見も増えてきています。一般墓と違うのは、「区切りをつけて入ってもらう」という点です。区切りというのは、一般墓でいう先祖代々だとかいうのは誰が入っているの?という状態でなく、誰が入っているのか明確にするといったことですね。
――新しいお墓の形だなと思いながら、本書を読ませていただきました。やはりお墓は先祖代々というイメージが強いので。
樺山:そうですね。やはり人の移動が活発になったこと、あとはコスト面においても、一つの墓を維持する時代から変わってきているのではないかと思います。また、家族の形も変わってきていますよね。そういうお墓の継承がしにくい課題にもこの永代供養墓は対応できるのではないかと考えています。