食肉用ニワトリの捕獲に警備員…流転の人生を歩む男が「悩んでいる時間は無駄」と語るワケ (3/3ページ)

新刊JP

現行の探偵業法は平成19年6月に施行されたものなのですが、内容を要約すると「私人ができる範囲でやりなさい」ということなんです。警察のように捜査権限がないから、たとえば不倫の証拠をとるためにカメラをもってラブホテルに潜入したら、不法侵入になってしまう可能性がありますし、盗聴器を仕掛けるのもダメ。民事法上の肖像権の侵害に当たるので、顔写真撮影もダメです。唯一許されているのが、当事者録音といって、自分がマイクを持って案件の当事者の声を録ることです。

表紙

――となると、できることがあまりなさそうですね。

オーサキ:一方で、探偵って誰でもなれるんですよ。刑罰に処されず、欠格事由に相当しなければ、3600円で開始届出を出せば誰でも探偵を名乗ることができる。探偵として何ができるかわからないけども、とりあえず探偵にはなれるんです。私の場合は、警備の仕事をしていた関係で警備業法について調べていたら、探偵に行きついたんです。あまり知られていないのですが、警備と探偵は表裏一体なんですよ。この話は本のネタバレになるので、ここまでにしますが。

――最後に、今回の本の内容と絡めて、読者の方々にメッセージをお願いいたします。

オーサキ:今回の本は「勇気」と「自由」を土台に据えて書きました。どんな人でも、毎日の生活の中にたくさんの冒険があります。これからお皿を洗おうというのも冒険だし、筋トレをしようというのも冒険です。そして、こういう小さな冒険を乗り越えた時、それをやりきった自分の勇気を認めてあげてほしいと思います。

岩月謙司さんの『女は男のどこを見ているか』では「英雄体験」と呼んでいるのですが、こういう体験を積み重ねることで自分の中の勇気がだんだんと大きなものになっていく。そしていつかは、自分の人生を自分で決めていくだけの勇気が手に入っているはずです。それはどういうことかというと、誰かに反対されても、自分のやりたいことを貫いたり、心のない誹謗中傷に惑わされなかったりすることです。

SNSの中の言葉に傷つく人が本当に多い今だからこそ、自分の勇気を認めたり、他人の勇気に気づいてあげることが必要なのではないかと思います。今回の本がその一助になればうれしいですね。

(新刊JP編集部)

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