47年ぶりの「押し相撲時代」到来!? 貴景勝が挑む相撲界のジンクス (1/2ページ)

Asagei Biz

貴景勝
貴景勝

 白鵬(35)と鶴竜(35)の両横綱の欠場という“緊急事態”で幕を開けた大相撲初場所。新たな横綱の誕生を期待する声が高まるなか、角界では早くも「政権交代」を告げる出来事が……。


 モンゴル勢のベテランから学生相撲出身の正代(29)、朝乃山(26)、貴景勝(24)の日本人大関3人衆の時代へと世代交代が進む中、初場所で大関からの一抜けに期待がかかるのは貴景勝だ。相撲界のジンクスに打ち勝てるかどうかが綱取りの鍵を握っている。

「得意としている押し相撲だけでは横綱になれないというのが角界の常識です。直近でも74年に引退した琴櫻が最後で、以降、歴代の横綱は押し相撲だけでなくつかみ合いの四つ相撲も得意としてきました。しかし身長が175センチしかない貴景勝は、高身長が有利になる四つ相撲にはまったく向いていない。結果、学生相撲から愚直に押し相撲を磨き、技能賞も獲得したスタイルで一時代を築こうと燃えています。昨年12月の合同稽古で白鵬に惨敗したのは、綱取りに向け、みずからの手の内を隠して組み合う体勢を続けたからです」(角界関係者)

 ハンデを克服して力に変え、稀有な存在の横綱に上り詰めようとしている。角界の常識を覆す勢いは後輩たちにも波及し、まさに勢力図を一変させてしまう様相を見せているのだ。

「同じく埼玉栄高校出身で今場所は前頭三枚目の琴勝峰(21)は、押しでも四つでも相撲が取れるオールラウンダーですが、190センチの高身長を生かした『突き押し』の破壊力が抜群。コロナ禍で出稽古に制限がかけられる中、所属の佐渡ヶ嶽部屋には琴恵光(29)や琴ノ若(23)の幕内に加えて十両や幕下上位の力士が多いため、稽古相手には困りませんでした。今場所は幕内上位として新三役を狙う場所になりそうです」(スポーツ紙デスク)

 初場所は貴景勝を先頭に、押し相撲時代到来を告げる機運が高まるばかりだ。一方、今場所をカド番で迎えた正代と朝乃山。とりわけ、勢いにかげりが見えていたというのは「ネガティブ力士」の異名を持つ正代だ。

「一瞬の輝きでした。昨年の9月場所で優勝してブレイクしましたが、新大関として迎えた先場所では初日から3連勝するも、左足を痛めて休場。

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