会社が社員に配ったクッションで行動を監視? 女性社員が毎朝30分間デスクにいないと指摘され発覚 (1/3ページ)

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 会社は社員がきちんと働いているか管理する必要があるが、海外では卑劣なやり方で社員を管理し、批判を浴びた会社がある。

 中国・浙江(せっこう)省で、IT関連の事業を手掛ける会社が社員に、社員の行動を監視するデバイスが仕組まれたクッションを贈り、問題になったと海外ニュースサイト『South China Morning Post』と『Eminetra』が1月12日までに報じた。

 報道によると、会社側は20人ほどの社員に「業務の疲労を軽減できる」と言って社内のオフィスで使用できる椅子につけるクッションを贈ったという。クッションには心拍数や呼吸の状態、姿勢をチェックする仕組みがあり、心拍数が乱れたり、姿勢の悪い状態で座っていると、姿勢を正したり、休憩をするよう社員に促す仕組みだった。クッションを受け取った全員が心拍数や呼吸の状態、姿勢をチェックする仕組みについて説明を受けていて、受け取った全員が仕事中、クッションを椅子の上に置いていた。

 クッションを受け取ってから数カ月経ったある日、女性の一人が人事部に呼ばれ、「あなたは毎朝10時から10時半までデスクにいない。仕事をしていないのならボーナスを削減するかもしれない」と言われた。不審に思った女性がなぜ自分の行動を把握しているのかしつこく人事部に聞くと、人事部は「全ての証拠はクッションにあり、あなたの行動は知っている」と答えたという。

 女性の質問がきっかけで、会社側はクッションの中にデバイスが組み込まれ、社員がクッションの上に座っている時間を測っていることを告白した。会社側は、社員を監視するためではなく、試作されたクッションのデータを収集するためだったと弁明。だが、『South China Morning Post』によると、会社側の行為はプライバシー規則に違反する可能性があるという。19日現在、社員が会社側を訴えたなどの情報はない。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「こっそりデバイスを仕込むなんて最低。そんな会社で働きたくない」「毎日監視されながら数カ月働いていたかと思うとゾッとする」「監視する会社側は問題があるけど、監視されていることに気づいた女性がなぜ毎朝30分間自分の席にいなかったのか気になる。

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