パラリンピックのメダリストの力強い励ましで、義足を付けて最初の一歩を踏み出す2歳の男の子(アメリカ)
image credit:義足を付けて最初の一歩を踏み出す男の子/Instagram
事故で右脚の膝から下を失った2歳の男の子が、初めて義足を付け最初の一歩を踏み出す瞬間を、パラリンピックメダリストが力強く励ましている動画がSNSでシェアされ、人々の心を熱くした。
心強い味方を得た男児は、パラリンピック選手に勇気をもらったようで、懸命に義足と歩行器を使って歩行にチャレンジしており、その後も一生懸命義足で歩く練習を続けているという。『abc NEWS』などが伝えた。
・初めて義足を付けた2歳男児、パラリンピック選手に励まされる
アメリカ人パラリンピックメダリストのブレーク・リーパーさん(31歳)は、去年12月11日にオクラホマ州オクラホマ市にある義肢研究所を訪れた際、母親のチェルシーさんと来ていたKJ・ダイア―君(2歳)に出会った。
事故で右脚の膝から下を失ったKJ君は、この日初めて義足を付けた歩行にチャレンジしており、両手で歩行器を握りながら最初の一歩を必死で踏み出そうとしていた。
その姿を廊下で見たリーパーさんは、KJ君に近付き、力いっぱい励ましの声をかけた。その様子が収められた動画がこちらだ。
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リーパーさんは、KJ君の前方に義足で立ち、「僕は両足を義足に入れたよ。さぁ、準備ができたぞ。君の脚は僕のと同じだ。そうそう、その調子!いいぞ、いいぞ!」と励まし続けた。
すると、KJ君はリーパーさんの声に背中を押されたように、ゆっくりと、だがしっかりと一歩ずつ前に進み始めた。

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偶然のリーパーさんとの出会いは、小さなKJ君の心に大きな影響を与えたようだ。この日から、KJ君は何かを強く決心したかのように、歩く練習を始めるようになったという。
母のチェルシーさんは、息子がリーパーさんに大きな勇気をもらったことへの感動を、後のメディア取材で口にしている。
親として、息子に勇気を与えてくれる人に出会うことができたのは、素晴らしい経験でした。実際その出来事は、家で息子を励ますのに大きく役立っています。
・拡散された動画に多くの人が感動
12月12日に、リーパーさんとKJ君の動画がSNSでシェアされると、多くの人の心が感動に包まれた。
膝から下の両脚がない状態で生まれたリーパーさんは、生後9か月から義足生活をしており、障碍に屈することなく、高校時代に始めた陸上で頭角を現した。
2012年のロンドン・パラリンピックでは、アメリカ代表として出場し、400メートルで銀メダル、200メートルで銅メダルを獲得する快挙を果たした。
残念ながら、ワールドアスレティック(世界陸連)からブレードの形をした義足で競技することを禁止され、今年の東京五輪には「義足を着けて出場することが認められない」という裁定が下されてしまったリーパーさん。
それでも、チャレンジを続けることを止めない彼の精神は、現在も健在だ。シェアされた動画には、「これが、私のモチベーションです。まだ若いKJ君が最高レベルで競争する機会があるように、私も闘い続けることを約束します!! KJ君、今度会った時には競争しよう。君も闘い続けるんだぞ!」というリーパーさんの力強い言葉が綴られてある。
written by Scarlet / edited by parumo