東京葛飾区のベルト工場が若者へ未来を託す贈り物。ベルト2500本を自費で作成するも式典中止により更なる問題が浮上。区民の新成人へもれなく贈る計画変更で再始動。 (1/2ページ)
有限会社長沢ベルト工業(東京都葛飾区堀切 代表取締役 長澤猛臣)は、自社開発のベルト新製品を令和3年1月11日(月)かつしかシンフォニーヒルズで開催される成人式「はたちのつどい」にサプライズプレゼントを計画するも、緊急事態宣言が発令され式典が中止となる。
式典への参加想定人数2500人分のベルトを用意。葛飾区内の新成人は推計4300人。全員へもれなく贈るためには更に1800本のベルトが必要という問題に直面する。すべての新成人へ贈りたいという熱い思いが、新たに不足分のベルトを作成することを決断する。ベルトは社会へ飛び立つ第一歩には欠かせない縁の下の力持ち。コロナ禍における就職難に若者へエールを込めて入魂のベルトを贈る計画が再度始まった。
2020年に自社の新開発した伸縮機能を搭載したベルト「寛ぎリラックスレザーベルト」が東京都葛飾区における「葛飾ブランド 町工場物語」へ認定されたことを基に、地場へ貢献したいという思いから、このベルトを新成人へ贈る決断しました。
区へ相談をしたところ快く承諾をいただき、令和3年1月11日(月)かつしかシンフォニーヒルズで開催される成人式「はたちのつどい」のサプライズプレゼントを計画しておりましたが、緊急事態宣言が発令され式典が中止となりました。ベルトは社会へ飛び立つ第一歩には欠かせないアイテムです。このコロナ禍における就職難に「カツシカ」ない、というエールを込めてこのベルトを新成人へ贈ることを決意しましたが、中止により贈れない事態となりました。
葛飾区内の新成人は推計4300人。式典へ参加される人数は2500人を想定。区税を一切使わず全て自費で2500本のベルトを用意しました。区では過去10年以上式典における贈り物を廃止しており、参加者拡大を懸念し事前告知しないでほしいとのことで、参加者へのサプライズプレゼントというかたちで行われる計画でした。2500本ものベルトを贈るという計画は、工員8名ほどの町工場にとって大プロジェクトです。
式典が中止となったことで、区内全員の新成人へ贈るという計画変更を余儀なくされます。