戦国時代のハニートラップ!日本初の火縄銃づくりに貞操を捧げた17歳の乙女「若狭」【後編】 (2/5ページ)
「初見のモノを外から見ただけで、内部まで再現(≒想像)せよとは、御屋形様も無茶を仰せじゃ……しかし、こんな難問を申しつけられたのは、我が腕前を見込んでのこと……よぅし、オラわくわくしてきたぞ!」
……と思ったかはともかく、日本人らしい変t……もとい職人魂を発揮して火縄銃を徹底的に研究した結果、南蛮人から購入したものとそっくりな火縄銃を作り上げてしまいました。
「よっしゃあ、出来たぁ!」
しかし、銃身の底をふさぐ尾栓(びせん)の強度がどうしても出せず、発射すると底が抜けてしまって弾丸が飛び出してくれません。
「うーむ、ここ以外は完璧なんだけどなぁ……」
いくら悩んでも尾栓の課題だけは解消できず、それでも「分解だけはダメ!」と許可が出ません。そんな苦しむ父の姿を見かねて、声をかける者がありました。
父の鉄砲づくりに貞操を捧げる若狭の決意「……父上」
金兵衛が顔を上げると、そこには17歳になる娘の若狭(わかさ。大永7・1527年生まれ)がいます。
「ん、何じゃ」
「鉄砲の秘密……わたくしが聞き出して参ります」
「誰に?」
「南蛮人にございます」
「伝手でもあるのか?」
「なければ……作るまでにございます」