小説『焼餃子』著者ד日本一食べる”餃子番長アツアツ対談『餃子の魔力』(1)「コロナ禍でお取り寄せ餃子ブーム到来!」 (3/4ページ)

日刊大衆

そんな餃子専門家にお聞きしますが、今回の小説『焼餃子』はどうでしたか?

小野寺 第一部で主人公のグンゾーがアジアの餃子を食べ歩くというのは、「なるほどな」と思いました。餃子が好きだけど広めるためには知識がなければどうしようもない。いろんな餃子を求めて旅するのは当然です。

 でも、僕がすごい小説だと思ったのは第二部です。日本に餃子を持ち帰ったメンバーがどうやって焼餃子を広めていくのかというのがテーマ。大森で餃子屋を始めた二人が、店がなかなか流行らなくて悩んでいたことに面白みを感じました。これは現代でも同じです。やっぱり餃子界において、宇都宮と浜松はマーケティングがうまい。この2つが餃子タウンなのは全国民が知っている。ほかの県でも美味しいところはたくさんあるのに、なかなか広まらない。僕はそれを広める活動をしているので、小説にすごく共感しました。

■「ひと口に焼餃子といっても、いろんなルーツがあるんです」

――究極の餃子を探求する主人公・グンゾーは、モデルとなった人物はいるんですか?

蜂須賀 いません。完全に創作です。いると実話に引っ張られてしまうので、完全にオリジナルにしました。

――では、餃子発祥と言われている都市やお店はあるんでしょうか?

小野寺 諸説あります。昭和22~23年後に開店したといわれている渋谷の伝説的名店「珉珉羊肉館」がそのひとつです。そこで修行した人が各地で店を出して、広まっていったというのが有力説。東京では乃木坂の「珉珉」、大阪には千日前の「珉珉」(昭和28年創業)があります。「宇都宮みんみん」という店もありますが、あれは渋谷とは関係なく、「珉珉という美味しい餃子屋があるから我々もやってみようか」という感じで始まったと聞いています。あと、長野に昭和31年創業の「テンホウ」というチェーンがありますが、ここも東京の新宿歌舞伎町にあった「餃子会館」(今はもうない)で餃子の美味しさに目覚め、そこで修業したことが起源だそうです。

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