酒場交遊SPECIAL対談「弘兼憲史×豊田真由子」(4)官僚と政治家の両方を経験した見えたもの (1/2ページ)
弘兼 ところで豊田さんが官僚と政治家、両方を経験したことで見えたものは何ですか。
豊田 日本という国は、官僚機構が政治から中立で、そして長年、滅私奉公で働いてきたので、政治がゴタゴタしていても、国はきちんと回っていたんだと思います。でも今、役所の人は、モノ言えば唇寒し。官邸に目をつけられたら飛ばされるから、言うべきことが言えない。超長時間労働のうえに、メディアなどではバッシングが続き、自殺や鬱病、退職が増え、そして、やる気のある優秀な学生は志望しなくなってしまいました。
弘兼 皆さん、ニラまれたら大変だと思っている?
豊田 そう。「アベノマスク」の時も「本当に必要?」って思った人はいっぱいいたんです。でも、どうせ官邸が決めたことだから、何を言ってもムダだろうと。官邸主導、政治主導というのが間違った形になっているのが問題ですね。
弘兼 どうして今の政治家は、官僚をうまく使いこなせないのでしょうか。
豊田 うーん‥‥政治家にしかできないことがもちろんあるので、ご自分が専門性・見識・経験・判断力などを養って、協働して、国民のためにやっていけばいいと思うんですが。皆さん、国民の負託を受けて地域を代表して、国民を幸福にしようと思ってやっておられるはずなので。「人を幸せにする」といえばこの間、番組でAV女優さんとご一緒する機会があったんですね。お会いすると本当にすごくステキな方で、きっとたくさんの方がグラビアやDVDをご覧になって、癒やされて元気をもらっていると思うんですよ。
弘兼 なるほど。ところで、この対談をきっかけに「アサ芸」からヌードの依頼が来るかもしれません(笑)。オファーが来たらどうしますか。
豊田 アハハハ。人様にお見せできるものを持ち合わせていないですし、年頃の子供もいますので‥‥。
弘兼 わかりました。では続きは、このあとにでも‥‥。