ネタ作りは「削る」、本の執筆は「膨らます」 かまいたち山内に聞く初のエッセイ本 (3/5ページ)
だから、本の書き方は漫才とは真逆といっても過言ではないと思います。ネタは10から削いでいって3ぐらいの絞りに絞った超軽量ボクサーにするけれど、本はどんどん膨らましてヘビー級に持っていくような感覚です。
――そんな本が12月20日に出版されました。書店に並んでいるのを見かけたりはしましたか?(取材は12月下旬に敢行)
山内:全然本屋さんに行けてないので、一回見に行ってみたいですね。でも、Amazonで予約受付が出てくるじゃないですか。あの時点ですでに感動しました。
――「Amazonでついに予約が始まった!」という。
山内:はい。確か予約受付日からランキングがめちゃくちゃ高くて、すごいって思っていましたね。あと、Amazonの猫カテゴリで1位になっているのも面白かったです。カテゴリ内の他の本は猫のコミックエッセイとか、写真集なのに。
■思春期に書いたオリジナルのラブソングをまるごと公開――本書ではご自身の生い立ちから学生時代、ギャンブルの話、そして昨年のM-1の舞台裏まで、とても丁寧に書かれている印象を受けました。
山内:自分的には誰も興味ないし書かんでええやんという部分でも、編集の方が「それを知りたい人は結構いると思います」と言ってくれて、どんどん書いていった感じです。自分だけで書いていたら、書かなかったであろうことも書きましたし。
――序盤の少年・青年時代の山内さんの紆余曲折ぶりは読みながら笑ってしまいました。特に、当時Jリーグのノートに書いていたラブソングの歌詞をそのまま載せていて。当時の匂いをすごく感じました。
山内:あのノートは綺麗に残っていましたからね。黄ばみもなく。ただ、最近、広瀬香美さんとコラボレーションして、当時僕が書いたラブソングに広瀬さんが曲つけて歌ってくれたんですよ。当時の僕からしたら考えられないことです。