ネタ作りは「削る」、本の執筆は「膨らます」 かまいたち山内に聞く初のエッセイ本 (4/5ページ)
――もし当時のご自身にひと言、今の自分から声をかけるとしたら、どんな声をかけますか?
山内:順調だと伝えたいです。中学校の頃から、自分は面白いからなんとかなるんじゃないかと漠然と思っていたのですが、その通りになっていますよ、と。

――高校時代に一度挫折があったじゃないですか。入学直後の遠足のバスのカラオケで徳永英明さんの「I LOVE YOU」を歌って孤立してしまうという。
山内:ありましたね。あれはやばかったです。お笑いへの道は高校の時に一瞬グラっとしましたけれども。
――でも、この本を読んでいくと、やはり山内さんはずっとお笑いの中で生きてきたというか、お笑いを目指してきたのだと思います。その点はすごくストイックさを感じました。
山内:そうですね。僕は基本的に面倒くさがりで、ラクして生きたいというのが第一にあります。大学の時も一切就職活動しなかったし、面白ければ芸人でお金稼げるんだから、そんなんしなくていいやんって思っていたので、常に退路を断ってきた感はありますね。
ただ、それって多分冷静じゃなかったからそうできたんですよね。冷静になって「もし芸人としてダメだったらどうなるんやろ」と考えたら、怖くなって動けなかったかもしれない。ずっと、大丈夫、芸人になってなんとかなるっていうのが心の中にあるんだと思います。
――NSC時代はずっとCクラスだったそうですが(当時のNSCの実力編成ではCクラスが一番下だった)、そういう時期も芸人をやめようとは思わなかったのですか?
山内:ずっとクラスが下なのはなんでやろうと思っていました。